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宝船に乗ってやってくる七福神は、それぞれ違う幸運――金運、長寿、知恵、厄除けなど――をもたらす神様たち。神道・ヒンドゥー教・道教・仏教が混ざり合ったその成り立ちは、まさに日本らしい信仰のかたち。
七福神が一つのグループとして考えられるようになったのは室町時代(1336〜1573年)のこと。
仏教のお経にある「七難即滅、七福即生」――七つの災いが消え、七つの福が生まれる――という言葉に由来すると言われる。
江戸時代には庶民の間で人気の画題となり、大晦日の夜に宝船に乗って人々の元を訪れるという言い伝えも生まれた。
このグループの面白いところは、その顔ぶれの多様さにある。日本古来の神道の神様は恵比寿ただ一柱のみで、大黒天・毘沙門天・弁財天はインド由来のヒンドゥー教の神様が中国を経て伝わったもの、福禄寿・寿老人・布袋の三柱は中国の道教にルーツを持つ。
南蔵院では、この七柱すべてが石像として小さなトンネル状のお堂「七福神隧道」に祀られており、それぞれが授けるご利益を象徴する持ち物を手にした姿で並んでいる。
花が供えられ、頭上には福を「掻き集める」とされる縁起物の熊手が飾られている。
祀られる神仏
① 恵比寿
日本古来の、海と商売の神様。釣り竿と鯛を手にした、にこやかな笑顔が特徴。
② 大黒天
食と豊かさをもたらす神様。米俵の上に立ち、打出の小槌を持つ。
③ 毘沙門天
北の方角を守る、甲冑姿の武神。手には槍と宝塔。
④ 弁財天
七福神で唯一の女神。音楽・弁才・知恵をつかさどり、琵琶を奏でる姿で知られる。
⑤ 福禄寿
長寿を授ける道教の仙人。長く伸びた頭が特徴。
⑥ 寿老人
福禄寿と対をなす長寿の神様。杖を持ち、鹿を連れている。
⑦ 布袋
大きな袋を担ぎ、いつも笑顔の神様。財福をもたらすとされ、実在した禅僧がもとになったとも言われる。
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